システムアーキテクト試験に合格しました

システムアーキテクト試験に合格しましたので、備忘録を残しておきます。

試験概要

項目 情報
受験資格 制限なし
試験形式 試験会場でのPBT(Paper Based Testing)形式
試験構成 午前1、午前2、午後1、午後2の4つの試験
合格基準 午前1〜午後1までは60%以上の得点、午後2はA判定
費用 7,500円

IPAのサイトによると、システムアーキテクトは次のような方に向いているそうです。

システム開発の上流工程を主導する立場で、豊富な業務知識に基づいて的確な分析を行い、業務ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し完成に導く、上級エンジニアを目指す方に最適です。

詳細はこちらにまとめられております。www.ipa.go.jp

学習スケジュール

2023/10/XX 学習用書籍購入
2024/12/21 学習開始
2024/01/2X 試験申し込み
2024/02/1X 論文用書籍購入
2024/03/1X 論文用書籍購入
2024/04/21 試験受験
2024/07/04 合格発表

最近はIPAの試験を毎回受けており、秋試験の合格発表(2023/12/21)の後から学習を開始しました。秋試験のプロジェクトマネージャは不合格でしたので、モチベーションが低い状態からのスタートとなりました。

学習方法

■主教材

■午後2対策

選択した問題と所感

午後1

問1と問3を選択し、問3→問1の順に回答していきました。問3は比較的簡単でしたが、問1は時間がかかった割によくわかりませんでした。問1から解いていった場合、時間が足りなくなっていたと思います。

午後2

問1の業務への先進技術適用についてを回答しました。問題冊子に書き残していた簡単な骨子をメモしておきます。実際には、この骨子では全然分量が足りず、アドリブで適宜情報を追加しながら回答しています。

■設問ア 先進技術を適用した業務について、業務の内容と人手でしか実現できないと考えた理由
【先端技術を適用した業務】:日報作成業務
【業務の内容】:営業担当者がその日の業務内容を手作業で日報にまとめ、上長に提出する
【人手でしか実現できないと考えた理由】:スケジューラーなどを見ながら、表計算ソフト上で入力。個人毎に記載方法や粒度も異なる。AIなどの先進技術の利用実績が社としてない。

■設問イ 適用した先進技術、効率化や自動化可能と考えた理由
【適用した先進技術】:生成AI
【効率化や自動化可能と考えた理由】:日報はある程度記載すべき内容や書式が決まっている。スケジューラーやプロジェクト管理システムへの入力情報があるので活用できる。

■設問ウ 先進技術の課題と対策
【課題】:受注見込みありなどの「意見」と契約締結したなどの「事実」を誤ってしまう。入力が乏しいと出力も乏しい。
【対策】:生成AIはあくまでサジェスト機能に留め、ユーザーの修正処理を必須とする。入力欄を複数に分け、それぞれの項目に対して入力する際のアドバイスを記載。

設問ウでは600字以上が要求されていますが、580字を超えるかどうかのところで残り1分でした。時間内に書ききれない可能性も考慮して、数行先に「以上」を書いた上で最後のまとめ文章を記載していきました。残念ながら、最後の一文は「となった。」のような文末を記載できないまま時間切れとなったことが印象に残っています。

学習を振り返って

  • 午後1試験は、データベーススペシャリストに近いデータベース系の設問もあるため、秋試験でDBを受験しておくのも良いと思います。
  • 午後2の論文は自身の経験を正しく記載することではなく、要求事項に適切に回答することが重要と改めて感じました。
  • 試験全体の合格率は15%程度ですが、午後2の採点対象者に限ると39%ほど(549/1390)になります。A,B,C,Dのランク分布ではAランクに分類される人数が一番多いことからも、論文試験に苦手意識があっても対策すれば意外と合格できるのだと考えが変わりました。