Hyper-V上にPNETLabで仮想ネットワーク環境を構築する

CCNPの学習環境を調べていたところ、PNETLabなるツールを発見しました。 なんとか環境構築できたので、忘れないように手順をメモしておきます。

参考リンク

learningccie.hatenablog.com takamaruo.hatenablog.com

実行環境

  • Win10 pro 1909
  • PNETLab 4.2.8

手順(概要)

  1. PNETLabの入手
  2. Hyper-V用に変換
  3. Hyper-V上へのインストール
  4. PNETLabの動作確認

PNETLabの入手

VirtualBoxVMWareなどで利用できる.ovaファイルとして公開されています。
容量は1.8GBほどでした。
URL:https://pnetlab.com/pages/download
f:id:trivial_pocket:20210228002030p:plain

Hyper-V用に変換

以下はC:\filesに各種ファイルを保存した場合の操作方法です。環境に合わせて適宜読み替えてください。

vhdファイルへの変換

  1. 7Zipなどで.ovaファイル内の.vmdkファイルを抽出する f:id:trivial_pocket:20210228004249p:plain
  2. VirtualBoxをインストールする https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads
  3. PowerShellで変換する
PS C:\Program Files\Oracle\VirtualBox> .\VBoxManage.exe clonehd "C:\files\PNET_4.2.8-disk1.vmdk" "C:\files\PNET_4.2.8.vhd" --format VHD

vhd→vhdxへの変換

  1. Hyper-Vマネージャーのディスクの編集を選択 f:id:trivial_pocket:20210228012052p:plain
  2. 仮想ハードディスクの場所では、【変換したvhdファイル】を指定 f:id:trivial_pocket:20210228012909p:plain
  3. 操作の選択では【変換】を選択 f:id:trivial_pocket:20210228013042p:plain
  4. ディスクフォーマットの選択では【VHDX】を選択 f:id:trivial_pocket:20210228013125p:plain
  5. ディスク種類の選択はお好みで選択(今回は【可変容量】を選択) f:id:trivial_pocket:20210228013420p:plain
  6. ディスクの構成ではお好み保存先を指定(今回は【C:\files\PNETLab.vhdx】を指定) f:id:trivial_pocket:20210228013542p:plain

Hyper-V上へのインストール

以下はC:\Hyper-Vにインストールする場合の操作方法です。環境に合わせて適宜読み替えてください。

  1. Hyper-Vマネージャーの新規→仮想マシンを選択 f:id:trivial_pocket:20210228015026p:plain
  2. 名前と場所の設定はお好みで指定(今回は名前:【PNETLab】、場所:【C:\Hyper-V\】を指定 ) f:id:trivial_pocket:20210228015251p:plain
  3. 世代の指定は【第1世代】を選択 f:id:trivial_pocket:20210228015335p:plain
  4. メモリの割り当てはお好みで指定(今回は【4096】MBを指定) f:id:trivial_pocket:20210228015441p:plain
  5. ネットワークの構成では【Default Switch】を選択 f:id:trivial_pocket:20210228015534p:plain
  6. 仮想ハードディスクの接続では【後で仮想ハードディスクを接続する】を選択 f:id:trivial_pocket:20210228015637p:plain
  7. 変換したvhdxファイルを【C:\Hyper-V\PNETLab\Virtual Hard Disks】に移動
  8. Hyper-VマネージャーのPNETLab右クリック→設定を選択 f:id:trivial_pocket:20210228022008p:plain
  9. メモリ→動的メモリの最大RAMを割り当てたメモリに合わせて調整(今回は【4096】MBに指定) f:id:trivial_pocket:20210228022139p:plain
  10. プロセッサ→仮想プロセッサの数をCPUに合わせて調整(今回は【2】に指定) f:id:trivial_pocket:20210228022227p:plain
  11. IDEコントローラー0の仮想ハードディスクに変換したvhdxファイルを指定(今回は【C:\Hyper-V\PNETLab\Virtual Hard Disks\PNETLab.vhdx】を指定) f:id:trivial_pocket:20210228022531p:plain
  12. チェックポイント→自動チェックポイントを使用するの【チェックを解除】
    ※ある時点のスナップショットを自動で取って、いつでもその時点に戻せる機能ですが、サイズが肥大化していくため無効化しています。 f:id:trivial_pocket:20210228022633p:plain

PNETLabの動作確認

  1. Hyper-VマネージャーでPNETLabを起動する
  2. WARNING: neither Intel VT-x or AMD-V foundの警告が出るので、 仮想マシンをOFFに→管理者権限でPowerShellを開いて以下を実行する
    (PNETLabは仮想マシン名称のため、環境に合わせて適宜読み替えてください)
    Set-VMProcessor -VMName "PNETLab" -ExposeVirtualizationExtensions $True
  3. 再度PNETLabを起動させる
  4. 表示されたIPアドレスにブラウザでアクセスし、admin/pnetでログインできることを確認する f:id:trivial_pocket:20210228025929p:plain